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承認欲求とは

2022.01.08

承認欲求の意味

最近、「承認欲求」という言葉をよく耳にします。

「承認欲求」とは、“他の人から認められたいという気持ち”のことです。

・両親やパートナー(夫、妻)、子供から認められたい。

・上司や同僚、部下から認められたい。

・友人や知人、世間から認められたい。

この欲求は、多かれ少なかれ、誰もが持っているものです。

 

例えば友達とカラオケボックスに行ったとします。

あなたが歌った後、友達から「上手いね~!」と言われたら、どうでしょう?

きっとあなたは嬉しくなり、楽しくなり、「つぎの歌も頑張ろう!」とやる気が出ると思います。

なぜ、そんな気持ちになるのでしょうか?

それは、友達から認められたから(=承認欲求が満たされたから)です。

カラオケはほんの一例ですが、褒められたり、お礼を言われたり、頼りにされたりすると、やる気が出るという場面は、日常生活で枚挙にいとまがありません。

逆に、否定されたり、やって当たり前という態度を取られたり、頼りにされていないと、やる気を持って行動することが難しくなってしまいます。

このように考えると、承認欲求は、あらゆる行動の原動力、モチベーションの根源であると言えるかもしれません。

 

マズローの5段階欲求

承認欲求を語るとき、よく出てくるのがアメリカの心理学者であるA・マズローが提唱した5段階欲求です。

この理論は、“人間には5段階の欲求があり、下の欲求が満たされると、上の欲求が強まる”というものです。

①生命を維持するための食事、睡眠などの欲求が満たされると→②それをより確実なものにするための健康や財産保有といった欲求が強まり、それが満たされると→③他者との関係を築くことに目を向けるようになり、それが満たされると→④その中で認められたいという欲求が強まり、それが満たされると→⑤人としてどのように生きるかという課題に取り組めるようになる、といった具合です。

下の欲求を満たすということは、一つ上の領域に行くためのチケットを得るようなイメージですね。

この図を見ると、承認欲求が、人間として尊く生きるためにいかに重要か、ということが良く分かります。

人は認められることで、はじめて自発性や創造性を発揮でき、問題解決などの難しい課題にチャレンジできるのですね。

≪関連記事≫外的欲求(マズローの5段階欲求)とビジネスでの活用例

≪関連記事≫自律型人材の育て方

 

承認欲求は人間関係のベース

承認欲求が満たされることによる効果は他にもあります。

例えば、あなたが誰かから「いつも〇〇をしてくれてありがとう」と認められたら、嬉しくなってやる気が出ると同時に、「いえいえ、〇〇さんこそ、いつも〇〇をしてくれてありがとう」と、お返ししたくなりますよね。

すると、今度は最初に認めた〇〇さんも、嬉しくなってやる気が出ます。

そうなんです。

私たちは、自分が認められると(承認欲求が満たされると)、相手を認めたくなるんです。

そして、お互いに好感を持ち、元気になり、やる気を高め合うことができます。

人間関係は良好になり、組織であれば活き活きとして雰囲気が良くなります。

私は、コンサルタントという職業柄、お客さまに提案とその根拠(調査データなど)をセットでお示しする機会が多いのですが、お客さまから「このデータ、すごいですね。よくここまで調べて下さいましたね。」なんて言われると、とても嬉しくなって、お客さまのことをすっかり好きになってしまいます。

そして「いやー、○○さんがご協力くださったおかげです。」と承認のお返しをしつつ、ついにはやる気を出し過ぎて「これもやっときますよ!」と、+αのお仕事を無償で引き受けてしまうこともあります。

私は人一倍、承認欲求が強いようです。どうか認め過ぎにはご注意ください(笑)

 

承認欲求を意識したコミュニケーション

承認欲求は誰もが持っているものであり、それはモチベーションや行動に強く影響します。

このことをお互いが意識して、コミュニケーションを取り合えば、仕事やプライベート(家族や友人)の人間関係はもっと豊かになります。

そして、相手をマズローの5段階欲求で言うところの「⑤自己実現の領域(自発性や創造性を発揮し、課題にチャレンジする)」に押し上げることができます。

私はこれからも、周りの人をたくさん承認して、相手に「⑤自己実現」へのチケットをプレゼントしていきたいと思います!

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