2023.04.25
みなさん、ほめられるのは好きですか。人前でほめられるのはどうですか。
私はほめられると素直に嬉しいですし、ほめてくれた人に好感を抱くという自覚があります。
今回は、若者を承認する前に知っておきたいことについて紹介します。
目次
先日書店である単行本のタイトルとカバーデザインが目につき、思わず手に取りました。
その本は、金間大介氏の著書『先生、どうか皆の前でほめないで下さい: いい子症候群の若者たち』(東洋経済新報社)です。
発売から1年以上経つのですが、先月カバーデザインが変更されたようで、書店で平積みされていました。
私は講師として「承認の職場づくり」研修をしています。一部ですが、ほめることは承認と重なるところがあるので、「皆の前でほめないで下さい」に「どうか」まで付いちゃうの?と気になりました。
≪関連リンク≫先生、どうか皆の前でほめないで下さい: いい子症候群の若者たち(金間大介)
当書は、大学生を含む現在の若者たちの複雑で微妙な心理や行動原則を「いい子症候群」というフレーズに乗せて、さまざまなエピソードやデータをもとに解き明かしています。
先月ブログで新卒社員について触れましたが、若手社員とのコミュニケーションに違和感を感じる、今までのやり方が通用しなくなっている気がすると感じている方は、当書が疑問を解決するヒントになるかもしれません。
なぜ人前でほめないでほしいのか?
人前でほめられると恥ずかしさや照れくささを感じるから、リアクションに困るからということではなく、当書によると、
1.自分の能力への自信のなさから人前でほめられるとダメな自分に対する「圧(プレッシャー)」になる
2.ほめられているのを聞いた周りの人の中で自分像が変化したり、自分への印象が強くなったりするのを恐れていて、ほめられるうれしさがミジンコ級に感じるほど目立つことに対する抵抗感がある
からとのことです。
もしかしたら、人前でうまく承認したつもりが、実は逆効果になっているという恐ろしいすれ違いが起きているかもしれませんね・・・
≪関連記事≫承認力が新入社員の離職を防ぐ!
ほめられていい状況でも目立たないことが重要なこの若者たちにも「承認欲求はちゃんとあるので、人前じゃないところでほめられることは原則として好意的に受け止める」そうです。
ほめないでほしいのはあくまで「人前で」、つまり、承認してくれる人にどこでどう承認するか十分に配慮したうえで承認してほしいということですね。
≪関連記事≫承認欲求とは
承認する側としては求められるハードルが高いですが、今は対面だけなく、電話、メール、チャットなどコミュニケーションツールがどんどん増えています。
せっかく承認するのなら、ツールも活用して効果的な承認をしていきましょう!
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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