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承認力の意味

2021.04.09

承認力って、なに?

なんとなく意味は分かるけど、どこか抽象的だな・・・

そんなふうに感じる人も多いと思います。

 

承認の一般的な意味

「承認」という言葉をネット検索してみると、下記のような答えが出てきます。

①そのことが正当または事実であると認めること。

②よしとして、認め許すこと。聞き入れること。

③国家・政府・交戦団体などの国際法上の地位を認めること。

(出典:デジタル大辞泉)

 

上記の意味のうち、職場や家庭の人間関係において最も注目すべきは、もちろん②です。

そして承認力の意味は、まさにこの②の“力”のことです。

“よしとして、認め許すこと。聞き入れること。”

この力が強ければ、周りの人は、勇気づけられ、やる気になり、自発的に行動できます。

 

「ほめる」との違い

承認=ほめること?

そんなふうに思う人がいるかもしれません。

間違ってはいないのですが、「承認」と「ほめる」は、少し分けて考えたいと思います。

 

「ほめる」には、一部、「承認」ではないものがあります。

それは、相手をコントロールする目的で行われるものです。

こちら側にとって望ましい行動をさせるために、ほめる。

ちょうど、動物に芸を覚えさせる時に、エサを与えるようなイメージです。

「わー、○○ちゃん♪お手伝いして、えらいねー!」

は、幼少の頃には通用するかもしれませんが、自我が芽生えてきた子供には、通用しません。

と言うか、むしろ嫌われます。

 

「しかる」との関係

承認とは“よしとして、認め許すこと。聞き入れること。”

じゃあ、「しかる」ことはダメなの?

そんな疑問が聞こえてきそうです。

 

結論、しかってもいいと思います。

ただし、“そこに承認があれば”です。

 

例えば、部下が仕事で失敗したとします。

上司であるあなたが、こんなふうに言ったらどうでしょう?

「どうしてそんな失敗をしたんだ!考えれば分かるだろう!ちゃんと事前に確認しろよ!」

次から失敗は減りますか?

確かに部下は、次から事前に確認をするようになるかもしれません。

でも同時に、委縮して良い仕事ができなくなってしまったり、やる気を失ってしてしまうかもしれません。

委縮したり、やる気が低い状態で仕事をすると、今度は別の失敗をしてしまう可能性もあります。

こんなしかり方は、相手を否定することになり、ネガティブな反応を引き起こします。

 

では今度はこんなふうに言ったらどうでしょうか?

「失敗しないように気を付けていたんだね。ただ今回は、確認が不足していたね。次からは気を付けようね。」

きっと、ポジティブな気持ちで、素直に今後の行動を改善することができると思います。

誰でも失敗はしたくないと思っています。

まずはその意識を承認します。

その上で、正すべき行動を明確にし、次の行動を促します。

これが承認のあるしかり方です。

 

承認力の意味

承認力とは、“よしとして、認め許す力”であり“聞き入れる力”のこと。

承認力を発揮すると、相手を勇気づけ、やる気にさせ、自発的な行動を促すことができる。

ほめることと似ているが、決して相手をコントロールすることではない。

また、相手を否定してはいけないが、しかってはいけないわけではない。

根底に承認があれば「ほめる」も「しかる」もOK!

職場や家庭で、本当の意味での承認力を発揮して「ほめる」や「しかる」を行い、大事な人を勇気づけ、やる気にさせ、自発的な行動を応援していきたいですね。

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